こんにちは。プロダクト開発チームの松田(id:a-matsuda)です。
今回は、プロダクト開発チームで行っているスプリント振り返りの様子をレポートします!
スプリント振り返りとは
そう、スプリントレトロスペクティブですね!
私たちは、アジャイル開発を実践しており、スクラムのプラクティスを取り入れています。スプリント振り返りは、スクラムのプラクティスの一つで、スクラムチームの成長やプロセスの改善を行うことを目的にしたイベントです。
アジャイル開発を実践しているチームであれば、お馴染みのイベントですよね。
スプリント振り返り、うまくいってる?
でも、このスプリント振り返り、うまくいってますか?マンネリ化していないでしょうか?
スプリントが順調に回り始めてしばらく経つと、振り返りであまり意見が出てこなかったり、場が活性化しないこともあると思います。逆に、課題について話をしていたら、なかなか振り返りが終わらず、時間がオーバーしていたなんてことも。そんな状態が続いてしまっているというチームのみなさんに朗報です!
私たちは、そんな状況を打開するために、FDL、KPT、Lean Coffeeを組み合わせた振り返りを実施しています。
FDLとは
FDLは、Fun/Done/Learnの略で、Scrum Coaches Retreat in Okinawa に集まったアジャイルコーチたちが作ったアクティビティだそうです。 やり方はとてもシンプル。Fun、Done、Learnの3つの輪を書き、チームでやったことを付箋で貼って振り返っていきます。 FDLのいいところは「Done(達成したこと)」だけでなく、「Fun(楽しさ)」や「Learn(学び)」にもフォーカスしている点だと思います。チームとして、前向きに成長を続けていくためのヒントが、たくさん出てきそうな振り返り方法です。 FDLのやり方は、下記の記事が参考になります。
KPTとは
KPTは、日本でもかなり広まっている振り返り手法ですね。Keep・Problem・Tryの3つからなるフレームワークで、続けるべきこと、抱えている問題、次にトライしたいことという軸で振り返りを進めます。 KPTの元になっているのは、Alistair Cockburn氏が「Reflection Workshop」の中で提唱した「The Keep/Try Reflection」だそうです。
Lean Coffeeとは
Lean Coffeeは、アジェンダのないミーティング方法です。詳細は、以前にブログにしていますので、ぜひチェックしてみてください!
3つを組み合わせた振り返りの実践!
5/24(金)に行われた、あるチームのスプリント振り返りの様子をご紹介しましょう!
流れはこんな感じです。
- FDLのフレームワークを使ってスプリントでやったことを振り返る
- FDLで出てきたことを、KPTに分類してみる
- チーム目標の達成度を確認する
- ProblemやTryについて、Lean Coffeeで議論する
1. FDLのフレームワークを使ってスプリントでやったことを振り返る
さあ、FDLのスタートです!!
FDLの輪を描く
まず、ファシリテーターを担当する開発リーダーが、ホワイトボードにFDLの輪を書いていきます。3つの輪の一部を重ねて書くのがポイントです!
個人ワークでじっくり2週間を振り返る
それぞれが付箋を持ち、じっくり2週間を振り返っていきます。 私たちは2週間のタイムボックスでスプリントを回していますが、2週間前のことは結構忘れていたりするものです。個人ワークでじっくりやるのがポイントです。
付箋を輪に貼る
付箋を書き終わったら、それぞれが輪に貼っていきます。
チームで輪をチェックする
続いて、チームで輪の内容を確認していきます。
今回はFDLの中心にたくさん集まっていますね!達成でき、学びになり、かつ楽しかったことがたくさんあるのは、とても素晴らしいことです。
付箋の内容を一つずつ振り返りながら、ホワイトボードの余白に、メンバー共通で挙がってきていたり、大事な内容を記載していきます。
2. FDLで出てきたことを、KPTに分類してみる
次に、FDLで書き出した内容を、KPTで分類していきます。Keepには「モブプロの実施」や「嵐の日はリモートワークしよう」、Problemには「情報共有の仕方」や「バックエンドとフロントエンド両方の変更があるプルリクエストの対応をどうするのか」などが挙がっていました。「モブプロの実施」の様子は、またの機会にブログ記事にしますのでお楽しみに!!
3. チーム目標の達成度を確認する
このチームでは以下のような目標を持っており、今回のスプリントで目標に近づくことができたかを確認していきました。
- メンバーそれぞれが範囲を狭めず、色々なタスクができるようになる
- より汎用的に、使いやすくなるように意識して仕様検討する
- 計画時点でタスクが溢れないようにする
4. ProblemやTryについて、Lean Coffeeで議論する
最後に、Problemとして出てきた「情報共有の仕方」と「バックエンドとフロントエンド両方の変更があるプルリクエストの対応をどうするのか」について、Lean Coffeeで話し合いました。話し合いの時間は、1テーマなんと「7分」!
どう解決していくかを話し合い、アクションまで決めて終了しました。
なお、1テーマあたりの時間の長さは毎回調節しており、話したい話題数が多い場合は短く、話題が少ない場合は長めにとっています。 Lean Coffeeのやり方は、上でご紹介したブログを参照してくださいね。
まとめ
3つを組み合わせた振り返りに参加をして感じたことは2つです。
学びや楽しさにもフォーカスすることで、チームの成長を意識した振り返りができていました。KPTでは、どうしても目の前の課題にばかり目が行き、成長や学び、楽しさなどを忘れてしまうことが多いです。
時間が長くなりがちな振り返りが、時間を区切って話しやすい Lean Coffeeを採用することで、テンポよく進んでいきました。
ぜひ皆さんも、振り返りがうまくいっていなかったり、マンネリ化を感じていたら、3つを組み合わせた振り返りを実践してみてください!!
エンジニア募集♪
チームスピリットでは、アジャイルなプロダクト開発を共に推進してくれるエンジニアを募集しています。少しでも興味を持っていただいた方、ご連絡ください!(直接メッセージでも、下記の応募フォームからでも構いません)