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Salesforceの認定アドミニストレータ試験をオンラインで受験してみました

こんにちは!開発チームの里石です。
先日7月に、Salesforceの「認定アドミニストレータ試験」をオンラインで受験しました。
物理会場に赴いての受験とは色々異なるポイントがあったため、受験記のようなものをシェアしてみたいと思います。

受験申込

受験の申し込みは、通常の受験時と同様にWebassessorから行います。
試験一覧の中で、「オンライン専用」となっているものが対象です。
オンライン試験にも関わらず、開催日程が月に1回しかないので、スケジュールに注意してください。

申し込み前に、受験案内PDFがダウンロードできるので、よく読んでおきましょう。
オンライン試験の説明は、ほぼこれぐらいしかありません。

受験前の準備

申し込み後、Webassessorのサイトで試験用ソフトである「Sentinel」をダウンロードし、インストールします。
受験時間前であればいつでも良いのですが、事前登録や動作確認のため、早めにインストールしておきましょう。
インストール後起動すると、まず自分のBiometric(顔情報)登録画面が表示されます。
試験はこのソフトで行うのですが、試験中はwebカメラを介して顔認証され続けることになります。そのため試験の前に顔情報の登録が必要です。

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顔情報登録画面

眼鏡を外すよう注意事項が書かれていますが、外さなくても問題なさそうです。
私のときは、眼鏡外そうとした瞬間に登録完了になってしまい焦りました。
一度登録実行してしまうと、その後再登録はできないので、顔がはっきり映るよう照明に注意して登録してください。また、登録後の映りは確認できません。
(「登録実行」前にwebカメラが写している映像が見れるので、そこで確認しましょう。)

顔情報登録が終わると事前準備はOKです。

Sentinelはいったんアンインストールし、あとで再インストールしてもOKです。(その際の顔認証の再登録は不要です)

なおSentinelを立ち上げると、一部の外付け機器が無効になるようです。
私の場合ですと、USB Type-C接続の外部モニタが使えませんでした。また、USB Type-Cハブ経由のモニタも同様に無効化されて利用できませんでした。
すべての外部機器が無効になるのかどうかわかりませんが、ノートPCだとキーボードの故障などで、外付け機器が必須の状態になってしまっていることもあると思います。
受験前に、一度Sentinelを起動して確認しておき、使用しているPCでの受験が無理そうであれば、受験をキャンセルした方が良いかもしれません。

またSentinel起動中は、デスクトップに戻ることもできないため、各種通知やPCバッテリー残量も確認することができません。

試験中

試験開始時間の5分前にSentinelを立ち上げます。
webカメラが起動するので、なるべく登録したときと同じような照明で顔が映るようにします。

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試験開始画面

試験中は常時顔認証し続ける必要があるようで、例えば正面を向いていなかったり、顔が隠れたり、画面から外れると、画面が切り替わって問題が見えなくなります。
そのため登録時と異なる環境下で受験すると、認証に失敗しやすくなり、試験に支障が出るかもしれません。
webカメラから顔が外れないよう注意しながら、問題を解いていきましょう。
受験後、回答を送信すると即座に結果が表示されます。

あと、これは大事なポイントなのですが、ノートPCを利用する場合は試験前にAC電源をつないでおきましょう。
SentinelはなぜかCPU使用率が非常に高く、起動中はファンがフル回転しバッテリーがどんどん減っていきます。
私はAC電源をつなぐのを忘れて試験開始してしまい、途中でファンのフル回転に気付いたものの、顔をwebカメラから外せないためAC電源をつなぐこともできず、刻一刻とバッテリーが減りゆく中、メチャクチャ焦りながら試験を終えました。
回答送信後、Sentinelを終了してバッテリー残量を確認すると、あと10分しか残っておらず危なかったです。(試験時間90分のうち70分ぐらいで回答を送信したので、最後まで時間かけていたら送信できずに終わっていました…)

自宅で受験しているとは思えない危機的状況に陥ったものの、結果なんとか無事合格することができました。
火事場の馬鹿力ですね。たぶんAC電源つないでいたら不合格になっていたと思います。

出題傾向

私は2回目の受験で合格したのですが、物理会場かオンラインかに関わらず、「認定アドミニストレータ試験」の出題傾向は次のようなものでした。(試験用ソフトのSentinelは物理会場の端末にインストールされているのと同じものです)

  • 標準アプリと標準オブジェクトについての出題が4割を占めます
    標準アプリの標準オブジェクトは、カスタムオブジェクトと同じものに見えますが、使っている言葉が異なります。例えば、ただの選択リストをセールスプロセスやリードプロセスと呼んでいたりします。
    このため、開発者向けTrailheadで覚えたことと出題内容がつながらないので、開発者であっても、実際にSalesCloudを使ってみて感覚を掴んでおくことが重要です。
  • ほとんどの問題は、シチュエーションに対して適切な対応はどれか?といった出題内容です。そのため、「これはあの機能のことを出題されているな」と気付けるかどうかが肝です。
  • 「〇〇の設定で選択できるのはどれですか?」といった暗記すればよいものも、1~2問程度はでます。

最後に

Salesforceに携わるようになったのは、チームスピリットに入社してからにもかかわらず、無事1年ほどで合格することができました。
過去に受験してきた先輩方の勉強資料で、実のある勉強ができたおかげだと思っています。
ありがとうございました。

「認定アドミニストレータ」はまだまだTrailhead(登山口)なので、次は「認定Platformデベロッパー」を目指していきます。