初めまして。チームスピリットの内藤です。WSPの開発でフロントエンドエンジニアを務めてさせていただいております。
チームスピリットでは開発チームメンバーによるスクラム勉強を開催しております。今日はその勉強会の様子をお伝えしようと思います。
まず、なぜスクラム勉強会をしようと思ったか。それは。
アジャイルで働いているはずだけど、私達は自分達のスクラムに自信がない。ただのウォーターフォールの変形になっていないだろうか。
そんなチームメンバーの思いがあって開催が決定しました。僭越ながら私が主催を務めさせていただきました。
勉強会は毎週火曜日、朝の9時開始、10時終了。毎回「忘れてた」とか「今日は欠席」、「耳だけ参加」などありますが、必ずチームの半分以上が参加しております。朝早い時間でも集まれるのはリモートワークの良いところですね。共通理解を得るためにプロダクトオーナーにも参加してもらっております。
使用した本はこちらです。高額ですが、皆さんに本を用意してもらいました。
「エッセンシャル スクラム」作者: Kenneth S.Rubin
全23章、400ページ近くある重厚な本です。これすべてを勉強会で行うと年単位で時間が掛かってしまいますので、勉強会では重要な個所だけ行うことにしました。重要な個所はアンケートで決めました。
第一回目の勉強会では全員に勉強会に参加した目的を書いてもらいました。勉強会が終わった後で、学べたこと、学べなかったことをふりかえり、後の個人学習に役立ててもらおうという思いがありました。
さて、勉強会。
最初にファシリテーターがどこまで読むかを決めます。第〇章の△から第〇章の△までと決めます。「始めてください」の合図で皆が一斉に読み始めます。
読み終わったらハングアウトのチャットに合図をします。○、1、🙆♂️、👍など個性があって面白いです。私が先に読み終わった時はドキドキワクワクしながら皆さんの合図を待っています。
1回で読む内容は5~10分ぐらいでキリよく読める量にします。皆さんそれぞれ読む速度が違うので、量が多いと読み終わりにばらつきがでます。すると3分、5分という時間を待っていただく必要があります。量を調整するのはとても難しいです。慣れてくると自然と「ここまでかな」というのが見えてきます。
待ち時間ができてしまった場合は議事録に重要箇所、疑問点、今のチームでの問題点などを先にまとめてもらっています。
勉強会は食べ物、飲み物の持ち込みが自由ですので、お菓子や朝食を食べながら待つのも良いかもしれません。
全員が読み終わった後はまとめをします。
(以下、まとめ一部)
まとめが終わっても時間がある時は、またファシリテーターがどこまで読むかを決めるところから始めます。1時間あれば2~3回ぐらい循環できます。
勉強会の面白いところは全員が生徒であり、教師であるところです。「分からない」と声を出してみると他の人も疑問に思っていたり、言われて「たしかに理解できてない」と気づいたり、もしくは「こうだと思った」と解釈を教えてくれたり。一人では挫折しそうな文章も他人の共感や意見を得られることで前向きに取り組むことができます。
また参加者はチームメンバーですので、このようなやり取りがチームのコミュニケーション能力向上に繋がっています。
勉強会の後でも交流が続くことがあります。
この日の勉強会は「精度と正確性は何が違うのか?」が熱く議論されました。
以上、チームスピリットメンバーによるスクラム勉強会の様子でした。
さて、私事ではありますが、先日、スクラムマスター認定資格を取りました。その上で勉強会をすれば、また違った目線で見えてくることでしょう。今後の勉強会がとても楽しみです。