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B2B SaaSエンジニアMeetup - Sharing Issues Online #1 に登壇してきた!

2020年11月6日(金)に開催された B2B SaaSエンジニアMeetup - Sharing Issues Online #1 に参加・登壇してきました。 

smartcamp.connpass.com

今回の発表では、SaaS プロダクトでは重要となる管理画面について話しました。こちらから資料と動画を見ることができますので、よろしければご覧ください。

www2.slideshare.net

Q&A

登壇の最後にQ&Aの時間を取りましたが、その時間内で拾いきれなかった質問についても回答していこうと思います。

第1問

(質問)
やりたいことから辿れるようにすることはとても大切だと思うのですが、FAQやマニュアルの管理が大変そうです。どのように漏れがないようにしていますか?

(回答)
登壇時に回答済みですが、改めて。

管理は大変です。愚直に頑張っています。特に真新しいことはありませんが、まとめておきます。

FAQについては漏れなく作ることはいくら事前に考えても無理だと思っています(もちろん最善は尽くします)。そこで、フィードバックループを回すことで必要なコンテンツを揃えるようにしています。

愚直な取り組みに時間をかけられない、という方もいるかもしれません。しかし、FAQを作成することでお客様からの質問の際にFAQのコンテンツのリンクを添えて回答することで回答スピードや回答品質のアップにもつながるので、歯を食いしばって時間を取るようにしています。

第2問

(質問)
愛されると並行して、業務が回る機能を担保しないといけない思うのですが、そのバランスは開発工数の中でどう割り振ってますか?

(回答)
とてもいい質問ですね!

正直なところ、新機能開発に開発の比重が寄ってしまいます。

現時点ではフィードバックループはあまり回せていません。そのため、最初に作るときの完成度を高めるようにしています。完成度を高める方法としてはカスタマーサクセスチームとのレビューが役に立っています。日々お客様とやりとりしているメンバーからのフィードバックはお客様がどういった使い方をするか、どういった点で躓くか、気づきをもらっています。

今後の取り組みについても少しご紹介します。 大きな機能改善についてはプロダクトマネージャーが開発要件を取りまとめ、バックログに積んでいきますが、小さな機能改善の場合はなかなか拾いきれない課題があります。そこで、最近立ち上げたテクニカルサポートチームに愛される開発要件の取りまとめとその開発を組み込んでいこうとしています。

teamspirit.hatenablog.com

第3問

(質問)
項目のTipsに表示する文言を決めていく(関係者で合意を取る)のが、なかなか時間がかかるのですが、どのようにレビューを回すなどされてますか?

(回答)
はい、時間がかかります。

ニッチな機能の設定だとどう書いてもわかりにくくなってしまうので苦労しています。開発者だけだとどのように挙動が変わるかに注力した文言になってしまい、お客様に伝わらない文言になりがちです。3〜4年くらいまではQAエンジニアを中心に文言をレビューして見直していました。ここ最近はテクニカルサポートやカスタマーサクセスのメンバーの意見を聞いたりして決めています。

以下では、弊社内で回しているレビュープロセスについてご紹介します。

レビューとしては機能の複雑度に応じて設計レビュー、リリース前レビューの2回のタイミングがあります。 設計レビューは、ある程度機能や画面の設計が決まったタイミングでカスタマーサクセスチームのメンバーとレビューします。機能が複雑な場合は、画面にどういった、どれくらいの文言を表示するか意見交換しています。特に、バッチ処理を実行するような利用方法を画面に組み込むケースでは密にやりとりしています。

リリース前レビューは、機能開発がほぼ完了したベータ版をレビューしてもらいます。カスタマーサクセスチームへの引き渡しも兼ねており、このベータ版をもとにお客様向けのドキュメントの作成や更新が実施されていきます。カスタマーサクセスチームのメンバーは機能を動かしながら分かりにくい部分があればフィードバックしてくれます。Tipsの文言など細かなところはこのタイミングで見直すことが多いです。

まとめ

今回は、管理画面にフォーカスして発表してきました。

私は、管理画面の使いやすさはエンジニアリングしやすいところと考えています。

管理画面の使いやすさは、操作方法が統一されていること、利用方法が分かりやすいこと(調べやすいこと)、操作ミスしにくいこと、などノウハウを積み上げていくことで解決できるものが多く、ノウハウを開発ガイドラインとしてまとめて少しずつブラッシュアップしていく、というエンジニアリングがしやすいと考えるためです。

以上、管理画面の使いやすさを向上させる一助になれば幸いです。

最後に

少しだけ宣伝です。

今回の登壇には間に合いませんでしたが、採用サイトがリニューアルしました。 想いのつまった採用サイトになっています。

私たちのミッションである「すべての人を創造する人に」に共感してくれる人を絶賛募集中です。 全方位で求人しておりますので、どんな求人があるのか気になった方はぜひ眺めてみてもらえればと思います。

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