チームスピリットデベロッパーブログ

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JaSST初参加と登壇で思ったこととその後の変化

こんにちは。
QAエンジニアの須﨑です。


今回、6月末に開催されたJaSST'25 Kansai(以降JaSSTと記載)に参加した際の感想について、述べてみたいと思います。
実は、JaSSTの参加は今回が初めてでした。
JaSST登壇までの取り組みや、JaSST当日の様子、登壇を終えての心情の変化などについて述べてみたいと思います。

「目次」

 

JaSST Kansai公式サイトは以下となります。
https://jasst.jp/kansai/


JaSST登壇までの準備

JaSST参加・登壇は、開催の2ヶ月前ぐらいに参加を申し出ました。
申し込んだ理由としては、以下が挙げられます。

  • 元々参加してみたかった
  • 関西のQAやテスト関連の方と交流をしてみたい
  • 関西へは行ったことがないため、いってみたい

参加・登壇はスムーズに決定し、早速JaSST登壇のプレゼン資料の作成に取り組みました。

プレゼン資料の候補ピックアップ

まずは、プレゼン資料の候補をピックアップしました。
私は、TeamSpirit の経費機能や新機能を開発するチームに所属しており、開発関連の内容にしたいと思いました。
過去携わった開発として、以下があります。

  • オフショア開発
  • 保守開発
  • 新規プロダクト開発

以上からどれにしようか迷いましたが、いずれも共通した内容がありました。
それは、「勤怠設定ナビ」というプロダクト開発です。

「勤怠設定ナビの概要」
https://www.teamspirit.com/news/product/001213.html

勤怠設定ナビは、オフショア開発、新規プロダクト開発、保守開発にも関する内容でした。
私にとってとても感慨深い開発でした。

オフショア開発チームとの新規プロダクト開発で、検知した課題と課題に対して改善したことを述べようと思い至りました。

プレゼン資料作成、完了まで

プレゼン資料の作成の流れとして、以下のように取り組みました。

  1. ストーリー立て
    まずは、箇条書きでストーリー立てて書きました。
    その後は、文字数をあまり気にせず、伝えたいことを書き出してみました。

  2. レビューの繰り返し
    レビューは、QAメンバーやリーダーに確認頂きました。
    レビューで指摘があった箇所の修正や、スライドの文字数やレイアウトを調整して、プレゼン資料のみやすさ・読みやすさを工夫しました。
    レビュー回数は複数回要しましたが、回数を重ねることで、プレゼン資料のクオリティは上がったと思います。

  3. 資料作成以外の取り組み
    資料作成以外で、プレゼン登壇に向けての取り組みも行いました。
    私は、過去にイベント等で登壇してプレゼンする経験がなく、登壇当日は特に緊張すると思い、短期間ではありましたが、プレゼン時のポイントを書籍等で学びました。
    プレゼンで取り入れたものとしては、以下となります。
    1. 特に伝えたいキーワードや内容をリピートして伝える
    2. 赤裸々な感情(ドキドキ、ワクワクなど)を用いて話す
    3. 話すだけではなく、身振り手振りも用いる

  4. プレゼンのブラッシュアップ
    レビューやリハーサルを繰り返し実施し、プレゼン資料やプレゼンのブラッシュアップを登壇当日まで行いました。
    各スライドの「ノート」部分に、話す際の補足を入れたり、力を入れて話すスライドでは、感情を込めたり工夫しました。

 

JaSST当日

当日は、会場に早めに着くことができ、登壇までの準備等進めました。

登壇した際に感じたこと/思ったこと

登壇の直前までは、正直ずっと緊張していました。
私は午前のセッションで、順番としては4番目でした。

登壇前までは緊張が続いていましたが、登壇の順番となり、名前が呼ばれて登壇しプレゼンし始めたら、吹っ切れて自然体で話す事ができました。
アドリブも取り入れたりして、会場の反響も良かったのではないかと思います。
自己紹介時に、趣味の筋トレについて話したところ、注目を得る事ができました。
プレゼンは時間内に収まり、概ね成功したと思いました。


嬉しかったのが、登壇直後に質問や声を掛けてくださった方がいました。
オフショア開発に関する悩みや課題についてなど、共感頂いた部分もあった旨を話したりしました。


登壇後は、リラックスして他登壇者のプレゼンを聞くことができた。
テストやQAに関する悩みや課題に対して、どのように対応したかなど、各登壇者の方のプレゼン内容はもちろん、プレゼンでの立ち振舞いや話し方など、色々と参考になりました。

情報交換会参加で思ったこと/感じたこと

プログラムの最後に、「情報交換会」があり、登壇された方やJaSSTに参加された方と積極的に話に行きました。
この場でも、オフショア開発で困ってること、意思疎通の難しさなど話題に上がりました。
また、普段のQAや開発の取り組みについて、気をつけていることや、AIの活用など、様々なことについて意見交換しました。


今回のJaSSTは、自社以外の方とのやり取りで、新たな気づきや刺激を受けることができました。

参加前までは、堅苦しいイメージという印象が強かったですが、いざ参加してみると、QAやテスト等の様々な情熱をもった方が参加されるため、予想よりカジュアルでとても有意義な一日でした。

 

JaSST参加後の変化

JaSST参加後は、プラス思考となり、業務やプライベートでの自己学習等のモチベーションアップに繋がりました。
さらに、登壇セッションや意見交換会で話題に上がった「AI」に関する取り組みを意識するようになりました。
「AI」を用いて業務効率を図り、更により良いQAやテスト活動に活かしたいと思いました。

初めての参加・登壇だったので、色々と大変でしたが、参加できて本当に良かったと思います。

 

最後に

チームスピリットでは、一緒に働く仲間を探しています。
興味を持っていただけましたら、ぜひお話しできたらと思います。
是非よろしくお願い致します!


最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

 

Salesforce Administrator試験受験してみた

はじめに

こんにちは!開発チームの古厩(ふるまや)です。

昨年の4月に新卒で入社し、早いもので1年が過ぎました。日々の業務を通してSalesforceに触れる機会が増え、「もっと深く理解したい!」という思いから、このたび Salesforce Administrator試験 に挑戦し、無事に合格することができました!

今回は、この試験に関する概要や出題内容、私が実際に行った学習方法、そして試験中にどのように問題を解いたかについて、実体験を交えてご紹介します。Salesforceの基礎知識を体系的に身につけたい方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです!

Salesforce Administrator(アドミニストレーター)試験とは?

Salesforce Administrator(アドミニストレーター)試験は、Salesforceの基本的な管理・運用を担う人材としての知識やスキルを問う、公式認定の資格試験です。

Salesforceを日常的に使うだけでなく、ユーザーやプロファイル、レポートの管理、オブジェクトの設計など、幅広い管理業務が出題範囲となっています。特に、システムの導入・運用を行う立場として、Salesforceの設定やカスタマイズの知識が求められます。

試験内容

Salesforce Administrator試験は、以下のような形式で実施されます。

項目 内容
試験時間 105分
出題数 60 問と採点対象外の 5 問
出題形式 多肢選択/複数選択方式
合格基準 正答率65%以上
試験方式 オンラインまたは試験会場にて受験可能
使用言語 英語または日本語

出題範囲は広く、主に以下のような分野から構成されています:

設定とセットアップ(20%)
  • 会社情報、営業時間、通貨、ログイン制限などの基本的な組織設定について理解が必要です。
  • ユーザインターフェースの設定(リストビュー、Lightning アプリビルダーなど)の違いと使い方を把握しておきましょう。
  • ユーザの作成・権限管理、共有ルールやロール階層など、セキュリティコントロールの設定も重要なポイントです。
オブジェクトマネージャとLightningアプリケーションビルダー(20%)
  • 標準オブジェクトとカスタムオブジェクトのリレーションシップ構造(主従関係・参照関係など)を理解しておくことが求められます。
  • 項目やページレイアウトの作成・編集・削除の影響も確認しておきましょう。
  • ビジネスプロセスやレコードタイプの設計と割り当てに関する知識も問われます。
セールス&マーケティングアプリケーション(12%)
  • 営業プロセス(リード→商談)に関連する機能(パス、予測、Einsteinスコアリングなど)の活用法が出題されます。
  • キャンペーン管理やリード割り当てルールなど、マーケティング機能の基礎もおさえておくと良いです。
サービス&サポートアプリケーション(11%)
  • ケース管理(割り当てルール、キュー、エスカレーションなど)の自動化とナレッジの活用方法について問われます。
  • サポート業務の流れをシナリオベースで理解しておくと効果的です。
生産性向上とコラボレーション(7%)
  • 活動管理、Chatterの使い方、モバイルアプリの機能など、日常業務の効率化に関わる機能を理解しておきましょう。
  • AppExchangeの活用事例にも触れておくと◎。

業界やカテゴリーで条件を絞って探せる!アプリ活用事例集

データ管理&分析(14%)
  • インポート/エクスポートや大量削除などのデータ操作に関する基本的な注意点を把握しておきましょう。
  • レポート作成・ダッシュボード設定時に必要な知識(共有設定、データソース、グラフの種類など)もよく出題されます。
ワークフロー/プロセスの自動化(16%)
  • フロー(Flow Builder)を中心に、自動化の設計・選択に関する問題が多く出ます。
  • ワークフロールール、プロセスビルダー、承認プロセスの違いや適切なユースケースの判断が求められます。

勉強方法:Trailheadと公式の過去問を活用!

私は、Salesforceの学習プラットフォームである Trailhead を中心に学習を進めました。Trailheadでは、「Salesforce Administrator(アドミニストレーター)試験」向けに整理されたトレイルが用意されており、ポイントを貯めながら楽しく学べます。

Trailheadの活用法

まずはAdministrator試験用の基本的なトピックを含んだトレイルミックスを完了させ、全体像を把握しました。実際に手を動かして設定を試せるハンズオン形式が多く、知識の定着に非常に役立ちました。

【パートナー向け】認定アドミニストレーター資格 対策 Trailmix | Salesforce Trailhead

公式の過去問で実践演習

Salesforce公式が提供している 練習問題(Practice Test) も活用しました。本番に近い形式で出題され、各問題の解説もついているため、苦手分野の把握や試験対策としてとても有効でした。解説を読み込みながら理解を深めることで、単なる暗記ではなく「仕組みの理解」に繋がります。

Platform Administrator Practice Test

問題の解き方:知らない問題にも立ち向かうコツ

試験では、やはり「これは知らないな…」という問題がいくつか出題されました。

そのようなときに私が心がけたのは、「問題に登場する用語から、自分ならこの機能にどんなことができるようにするか?」を考えることでした。

たとえば、「エンタイトルメント管理」「ケース割り当てルール」など聞き慣れない言葉が出ても、それがSalesforceの中でどのように動作するのか、自分の経験や文脈から推測して解答するようにしました。

機能の名前は直感的に意味が込められているものが多いので、完全に知らない問題でもある程度は予測で正解に近づくことができました。

まとめ

Salesforce Administrator試験は、範囲がとても広く、一見ハードルが高く感じられますが、Trailheadでの体系的な学習と、公式の練習問題を活用することで着実に力をつけることができます。

また、知らない問題に対しても、単語の意味や機能の直感的な理解をもとに冷静に解答することが、合格のカギになります。

これから受験を考えている方は、ぜひTrailheadを活用しながら、Salesforceの基礎から一歩一歩学んでみてください。
「管理者」としての視点を身につけることで、日々の業務にも大きな自信が生まれるはずです!

JaSST'25 Kansaiに参加しました:登壇者を支え、生成AIに学ぶ

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/t/toro_spirit_QA/20250731/20250731184703.jpg ※この画像は、JaSST'25 Kansaiの雰囲気をイメージして生成AIで作成したものです。

はじめに

こんにちは、QAエンジニアの岡内です。

今回は、2025年6月に大阪で開催されたJaSST'25 Kansaiに参加してきました。
その体験を通じて感じたことや学び、ちょっとした裏話などをお届けします。

JaSSTとは

JaSSTというキーワードを初めて耳にした方もいらっしゃるのではないでしょうか?
JaSST(Japan Symposium on Software Testing)は、ソフトウェアテストに関する知見を深めるためのシンポジウムで、業界の第一線で活躍する方々の講演や、実践的なワークショップが行われます。
北は北海道から南は九州まで、全国各地で開催されています。

今回参加したJaSST'25 Kansaiは、大阪で開催されました。

JaSST'25 Kansaiへの参加を決めたきっかけ

過去に何度かJaSSTに参加したことがありますが、今回参加を決めたきっかけは2つあります。

登壇者および初参加者のサポート

今回、弊社からは2名が参加の意思表明がありました。
1名はQAメンバー、もう1名は開発メンバーです。
QAメンバーは参加も登壇も初挑戦であり、2023年に登壇した身として本番まで助力せねばと意気込みました。
また、開発メンバーの参加は個人的にとても嬉しく、これを機にソフトウェアテストやそのイベントに今以上に興味を持ってもらうチャンスだと考えました。

招待講演が気になった

生成AIで効率化を、と言われている昨今。
品質保証のみならずプロセスをどう変えていけばよいのか、そもそもどのように自身が学んでいけばよいのか悩んでいます。
水野 昇幸さんの『変化する開発、進化する体系:時代に適応するエンジニアの知識と考え方 ~変わり続ける現場で生き抜くために~』が、この悩みから一歩抜け出すヒントになるのではないかと考えました。

当日までの舞台裏

先に書いた通り、登壇者および初参加者のサポートをすることが、今回の私の参加意義の1つです。

登壇リハーサル

業務で使う資料とは違う角度で気を付けることが有りました。
弊社内の業務では弊社のことを知っているのが当たり前の相手が聴衆ですが、そうではありません。
また、登壇という場で本人のキャラクターも生かして話していただく必要があります。

情報交換会を見越したTシャツや名刺準備

HR Tech系のイベントと比べると、弊社をご存じの方は少ないと予想されます。
その場合、情報交換会で他社の皆様と接する際に、初見で弊社のメンバーと認知いただく必要があります。
その際に初見で認識いただくのにシャツ、後で思い出していただくのに名刺が必要ですが、普段使うことがなかったがためにこれらの準備に手間取りました。

当日の様子

期待と不安に胸躍らせながら、いよいよ当日を迎えました。

登壇の様子

弊社からは、テクノロジーセッションで「オフショアで挑む新規プロダクト開発」というタイトルでQAエンジニアの須崎が発表しました。
内容は後日お届けしますが、ここではその様子を。

リハーサルのときよりも堂々として、制限時間内に最後まで伝えきることができました。

弊社製品をご存じの方がいらっしゃるか会場の皆さんへ質問したときの1枚です。
弊社のお客様がいらっしゃって、私もとても嬉しいです。

興味深かった講演

招待講演も含め、私が特に興味深いと思ったセッションを2つご紹介します。

『変化する開発、進化する体系:時代に適応するエンジニアの知識と考え方 ~変わり続ける現場で生き抜くために~』

speakerdeck.com

生成AIを使うことによってスピードアップする部分があるのは確かですが、何もかもが一変するわけではありません。
しかし、既存の手法をプロンプトにすることで机上検証のスピードが速くなる可能性はあります。
特に印象に残ったのは、変化を楽しむ姿勢です。
日々変わる技術に対して、恐れるのではなく柔軟に取り入れていく姿勢が大切だと再認識しました。

『テスト設計コンテストで新たな挑戦者求む!生成AIと創るテストの未来』

drive.google.com www.youtube.com

生成AIと協業し、テストプロセスの構築や自動化の、具体的な事例を紹介いただいています。
明確な指示を与えないとトークンが大量になってしまったり抜け漏れがある可能性はあります。
ですが、ロジカルに明文化できることは生成AIと協業できるため、生成AIを使うプロセス構築のヒントが得られました。

情報交換会にて

今回の参加のきっかけの1つ、「登壇者および初参加者のサポート」の〆です。
登壇は無事に終わったものの、果たして開発者にソフトウェアテストやそのイベントに今以上に興味を持ってもらえたのか?
幸いにして、参加したワークショップの講師の方とお話いただいたり他社の方とお話いただいたり、率直に「楽しかった!」と感想をもらえました。 ここでやっと、肩の荷が下りました。

おわりに

生成AIとともに歩む未来のイメージがつき、悩みから一歩抜け出すことができそうです。 また、今回の経験を通じて、技術だけでなく「人とのつながり」や「学び続ける姿勢」の大切さを改めて感じました。

弊社では仲間も継続して募集しています。
まずは気軽に、カジュアル面談からお声がけください。 herp.careers

QAエンジニアが認定スクラムマスター研修を受けてみました

はじめに


こんにちは、QAエンジニアの岡内です。
今回は、私が認定スクラムマスター研修を受講した感想をお話します。

受講した認定スクラムマスター研修


2024年07月24日から26日の3日間、株式会社アトラクタが主催する認定スクラムマスター研修を受講しました。 www.attractor.co.jp

座学とワークショップにより、スクラムについて体系的に学びました。

受講したかった理由


「スクラムおよびスクラムマスターを体系的に理解し、スクラムチームと関わることができるようになりたい」

この研修を受講する2024年07月までの、私の業務についてお話します。
私はミッドマーケット向け製品のQAをしています。
ただし私が所属するのは特定の機能開発をするチームではなく、QAエンジニアのみで構成されるリグレッションテストチームというサブチームです。
ミッドマーケット向け製品の開発体制は、こちらをご覧ください。 teamspirit.hatenablog.com

リグレッションテストチームは、他チームのサポートを行うことがあります。
より適切なサポートを行うために、今よりも他チームのことを理解したいと考えるようになりました。

他チームのうち、サポートを行う頻度の高いチームはスクラム開発を行っています。
スクラム開発について理解することができれば、今よりも他チームのことを理解することができるのではないかと考えました。

書籍や動画を使用して学習していましたが、独学ではスクラムマスターについて体系的に理解することに限界を感じるようになりました。

受講した感想


受講したかった理由である「スクラムおよびスクラムマスターを体系的に理解し、スクラムチームと関わることができるようになりたい」には、近づけたと思います。
この研修によってスクラムについて座学を受けたことも要因の1つですが、ワークショップの中で次の2つの気づきがあったからです。

1. 「ユーザー」は、誰のこと?

業務に誰かと話す中で「ユーザーにとってこの機能は(以下省略)」のように、ユーザーという言葉を使うことはありませんか?
私はユーザーと使ってしまうことがありますが、話す相手とユーザーの指す姿が一致しているのでしょうか?
研修中、何だか話が嚙み合っていないと感じたときに、ユーザーの指す姿を質問してみると、話し相手と一致していないということがありました。
ついつい使ってしまう「ユーザー」、この指す姿が話し相手と一致しているかどうかは業務でも役立ちそうです。

2. その機能は、どんな価値を届けるため?

機能開発をしていると、ついつい色々な機能やオプションを付けたいと思うことはありませんか?
しかしそれは、本当に価値を届けるための行動でしょうか?
研修中、機能を増やすことに注力しそうになってしまったとき、どんな価値を届けたいのかをチームに問いかけることによって立ち止まることが出来ました。
QAである私にとって価値に着目するのは自然なことではあるものの、その価値が指すものがチームと同じなのか気を付ける必要がありそうです。

受講後に工夫したこと


他チームのサポートが無い時期であっても、受講したことの中で活用できたことがあります。
それは、リグレッションテストチームで行うふりかえり手法を変えることです。

リグレッションテストチームが使ったことのある手法として、それまではKPTを高頻度で使っていました。
チーム内で意見を言いにくいという雰囲気こそ無いものの、私たちリグレッションテストチームのメンバー同士で考えや思いを伝えやすくする手法があるのではないかと考えました。
そして、KPTではない2つの手法を使い分けるようになりました。

温度計

温度計とは、感謝・気づき・興味・提案・希望の問いに答えていく手法です。
こちらのふりかえりカタログを参考にしました。
speakerdeck.com

リグレッションテストチームとして経験の浅いテストを実施した後のふりかえりで、この手法を使用しました。
こちらは、実際にリグレッションテストチームのふりかえりに使用した温度計です。
イラストは、フリー素材集のいらすとやから探しました。
①にあるように、興味から改善アイデアが出ることがありました。
温度計_イメージ

3匹の子豚

3匹の子豚とは、童話「3匹の子豚」に出てくる藁の家・木の家・レンガの家に見立てて意見を集める手法です。
藁の家は今にも崩れてしまいそうなこと、木の家は凡そ問題は無いが改善できそうなこと、レンガの家は盤石なことを指しています。
こちらのブログを参考にしました。
qiita.com

リグレッションテストチームとして何度か経験のあるテストを実施した後のふりかえりで、この手法を使用しました。
チームメンバー全員が童話「3匹の子豚」を知っており、藁の家・木の家・レンガの家のイメージが一致しやすかったです。
こちらは、実際にリグレッションテストチームのふりかえりに使用した「3匹の子豚」です。
イラストは、温度計と同様にフリー素材集のいらすとやから探しました。

①は、藁の家から木の家になるためのアイデアを考えた様子です。
②は、木の家からレンガの家になるためのアイデアを考えた様子です。

3匹の子豚_イメージ

おわりに


研修に含まれるワークショップで、業種や職種の違う皆さんと関わる中で話し合うことの大切さを改めて実感しました。
研修の時には言葉を尽くしているものの、普段の業務のときはついつい説明を省いてしまっていることがあるかもしれないと思います。

スクラムについて学ぶ研修でしたが、相手と同じゴールに向かっているが言葉を尽くす大切さを実感できた機会でもありました。

ITパスポートを受験してみた

はじめに

こんにちは!開発チームの古厩(ふるまや)です。

今年の4月に新卒で入社したばかりの私は、IT業界の基礎をしっかり固めるために「ITパスポート試験」にチャレンジし、無事に合格しました!今回は、試験内容や私が実際に活用した学習方法、そして受験後の感想について、新入社員の視点から詳しくお話しします。

ITパスポート試験とは?

ITパスポート試験は、ITに関する基礎知識を幅広く問う国家資格です。IT業界だけでなく、さまざまな業種で活用されるITの知識、経営に関する知識、さらには情報セキュリティや法務に関する知識も問われます。入社直後に受験することで、IT業界の基礎をしっかりと学ぶ良い機会になりました。

試験内容

ITパスポート試験は、以下のような形式で実施されます。

試験概要

項目 内容
試験時間 120分
出題数 小問:100問(*1)
出題形式 四肢択一式
出題分野 ストラテジ系(経営全般):35問程度
マネジメント系(IT管理):20問程度
テクノロジ系(IT技術):45問程度
合格基準 総合評価点600点以上であり、かつ分野別評価点もそれぞれ300点以上であること

試験方式

ITパスポート試験はCBT方式(Computer Based Testing)で実施され、試験会場のコンピュータで解答します。画面に表示される問題に対して、マウスやキーボードを使って選択肢を選ぶ形式です。この形式は、パソコン操作ができれば誰でも対応できるので、初めての方でも安心です。

採点方式

採点はIRT方式(項目応答理論)に基づいて行われ、問題の難易度に応じて評価されます。公平な採点が行われるため、試験の難易度に左右されず、受験者の実力が正確に反映されます。

(*1)100問のうち92問が評価対象で、残りの8問は今後の出題評価用として含まれています。

出題範囲

ITパスポート試験では、以下の3つの分野から幅広い内容が出題されます。

1. ストラテジ系(経営全般)
  • 企業活動、法務、経営戦略、技術戦略、システム戦略など、ビジネスに関連するIT知識
2. マネジメント系(IT管理
  • プロジェクト管理やシステム開発、サービスマネジメントなど、ITの管理に関する基礎知識
3. テクノロジ系(IT技術)
  • 基礎理論、ネットワーク、セキュリティ、データベース、アルゴリズムなど、IT技術の基本

学習方法:過去問道場をフル活用!

私は、「過去問道場」 というウェブサイトをメインに試験対策を行いました。以下で、その具体的な学習方法について説明します。

www.itpassportsiken.com

過去問道場を使った勉強法

1. 過去問を解いて全体の傾向をつかむ

まずは、過去問道場で過去問題を解いて、どのような問題が出題されるのかを理解することから始めました。ITパスポート試験は広範囲にわたるため、まずは全体像を把握することが重要です。私は毎日1時間を目安に過去問を解き、徐々に問題の傾向に慣れていきました。

2. 間違えた問題を徹底的に復習

過去問道場では、問題ごとの解説がついており、間違えた問題についてはその都度詳しく確認しました。苦手な分野を重点的に学習し、関連する問題を集中的に解き直すことで、知識の定着を図りました。この復習が、最も効果的な学習方法でした。

3. 模擬試験で本番の感覚をつかむ

試験直前には、過去問道場の模擬試験機能を活用し、本番と同じ120分で模擬試験に挑戦しました。時間配分の感覚を養い、焦らずに問題を解く練習ができたことで、本番でも落ち着いて対処できるようになりました。

試験当日の感想

試験当日は、過去問道場での練習の成果を発揮することができましたが、思っていたよりも新しい問題が多く、少し驚きました。そのため、結果は700点程度でした。合格ラインはクリアしたものの、より高得点を狙うには最新の出題傾向も把握しておくことが重要だと感じました。

ITパスポート試験は幅広い知識を求められるため、確実に合格を目指す場合には、IPAから公表されている「ITパスポート試験」シラバスも活用して学習することをおすすめします。シラバスには、出題範囲が詳しく記載されており、最新の出題傾向や学習すべきポイントを理解するのに非常に役立ちます。

www3.jitec.ipa.go.jp

まとめ

「過去問道場」を活用した学習は、ITパスポート試験対策として非常に効果的ですが、確実に合格するためには、最新の出題傾向を把握することが重要です。IPAが公表するシラバスを併用し、学習内容をアップデートすることで、より高得点を目指すことができます。これから受験を考えている方も、過去問道場とシラバスをうまく組み合わせて、着実に合格を目指してみてください!

Salesforce Saturday 京橋 2023年の活動報告

こんにちは、Salesforce Saturday 京橋 の運営を行っている チームスピリットの田中 (id:mh-tanaka)です。
数回にわけて Salesforce Saturday 京橋の活動を報告しています。
2022年をこちらでふりかえりました。
今回は2023年の活動をふりかえっていきます。

2023年の活動

2023年のSalesforce Saturday 京橋の活動は
毎回十数名程度の参加があり、計9回実施することができました。
私達は年初に一年間の開催計画を決めています。もともとは7回実施予定でした。
しかし、他のコミュニティグループで開催ができなかった時があり、我々のグループがオンラインで突発開催をしました。
オンラインであるからこそフットワーク軽く実施できたように思います。
9回のうち2回はオフラインで開催することができ、
昨年同様Salesforceを学び始めたばかりの方が多く参加してくださりました。

2023年7月のオフラインSaturday

2023年7月に開催したオフラインSaturdayは特別な意味を持っていました。
なぜなら、2023年9月に京橋から日比谷のWeWorkへのオフィス移転が決定していたため、京橋オフィスでの開催が最後だったからです。
そんな最後の京橋オフィスで、12名の参加者のみなさんがのびのびとスペースを使いながら
参加者同士での交流をとってくださりました。
Salesforceの情報交換をしたい人たちで会議室に集まって話したり、もくもくと集中したい人はカウンター席などを使うなど空間の使い方に工夫ができました。
私事になりますが京橋オフィスの改装プロジェクトに関わっていたので、最後に心温まるイベントを主催できたのはとても嬉しかったです。

2023年京橋オフィスにて

さいごに

私たちは現在も、オンライン・オフラインを問わず、Salesforce Saturday 京橋のもくもく会を実施しています。
オフラインで行う場合は、京橋付近のレンタル会議室を利用しています。
Salesforce Saturday 京橋のメンバーになると、新しいイベントがオープンした際に通知を受け取ることができます。ぜひご登録ください。
初心者でもベテランでも、Salesforceを学びたい方をお待ちしています!

Pardot(Account Engagement)のランディングページエディターに文字数制限があった件

こんにちは、チームスピリットの田中 (id:mh-tanaka)です。
Pardot (Account Engagement) のランディングページを作成した時に、珍しくハマってしまったことがあったのでメモとして残しておきます。
なお、Pardotは旧称で、現在はAcount Engagement という名称になりました。このページでは呼び慣れている Pardot で統一します。

ランディングページとは

Salesforce のヘルプページによると以下のように記載があります。

ランディングページは、ビジターがリンクや広告をクリックした後にたどり着く Web ページです。一般的に、このページには広告、検索キーワード、クリックされたリンクに関連した固有のコンテンツが表示されます。関連性の高いアクション可能なコンテンツを提供することで、ランディングページのビジターのコンバージョンの可能性が高くなります。

要はWebページのことですが、Pardotではテンプレートを利用することでデザインが統一されたページが作りやすく、メンテナンスも容易にできるところが特徴的です。
今回は、ランディングページを利用したWebページをリニューアルしようとしている時に出会った制限事項でした。

ランディングページ作成手順

Pardot でランディングページを作成する手順は以下のようになります。

① 名前を設定

ランディングページの属性情報を設定します。

ランディングページ作成手順1
ランディングページ作成手順1

② フォームを選択

問い合わせフォームの有無を設定します。問い合わせフォーム不要の「フォームなし」を選択します。

ランディングページ作成手順2
ランディングページ作成手順2

③ ページレイアウト(テンプレート)を選択

テンプレートを選択します。
テンプレートにWebページのフレームワークやデザインを記載しています。 HTML, CSS, JavaScript が書けます。 テンプレートには差込可能な場所を用意しているため、差し込み箇所に入るコンテンツを次のステップで入力します。

ランディングページ作成手順3
ランディングページ作成手順3

④ ページコンテンツ(差し込みするコンテンツ)を作成

差し込みするコンテンツをランディングページエディターを利用して入力します。文章や図など、作りたいページの内容を入力します。

ランディングページ作成手順4
ランディングページ作成手順4

⑤ 確認して保存

入力した内容に問題がないか確認して保存します。

ランディングページ作成手順5
ランディングページ作成手順5

ハマってしまったこと

上記の手順でページを作成して、⑤の最後の保存まで行いました。ところがプレビュー表示をすると、コンテンツが途中までしか表示されませんでした。
④のエディターでページを開くと、入力したはずのコンテンツが途中から消えていることがわかりました。
何度入力し直しても必ず途中から消えてしまったので、これはなんらかのサイズ制限があると判断しました。
入力文字数を削減するために空白や改行などを削除するminify 化を行ってみました。
しかし、minifiy化した内容を保存しても、④のエディターでページを開くと自動でフォーマットされて空白や改行が元に戻ってしまいました。

後にSalesforce に問い合わせして判明しましたが、
④のランディングページエディターには文字数の制限があり、最大 65000 文字までが編集可能とのことでした。

解決方法

④のエディターで編集するコンテンツのサイズを65000文字にするために、ファイルを分割することにしました。 CSS, HTML, JavaScript でファイルを分割しても、HTMLの量が多く65000文字で収まらなかったので、
今回は、③のテンプレートを活用することにしました。

デザイン部分だけではなく差込するコンテンツすべてをテンプレートとして作成して ③で選択するようにして
④のエディターで差し込みを一切行わないという形にしました。 そう、テンプレートファイルはエディターで編集しないため、文字数制限にひっかからないのです!

最後に

通常であれば、ランディングページエディターの文字数の制限を気にすることはないでしょう。 もし制限にひっかかってしまったら、テンプレートを活用することを検討してみてください。