こんにちは!
チームスピリット開発チームで働いているホン・ヨンテクです。
今年の6月27日に大阪の住まい情報センターで開催されたJaSST'25 Kansaiに参加いたしまして、その場で経験した事を共有したいと思います。
参加のきっかけ
参加のきっかけは単純でした。 社内のSlackチャンネルでJaSST関西参加者募集の案内を見かけ、「JaSST」とは何か気になりました。 案内ページを確認すると、JaSSTとは「ソフトウェアテストシンポジアム」であり、今回のテーマは「QA expo 2025」であることが分かりました。
自分のチームにもQAエンジニアの方がいますので、普段協力して働いてますが、実際のところ「QA」という職務については全く分かっていませんでした。 今回のイベント参加で「QAエンジニアとは何か」「QAエンジニアが開発者に何を求めているのか」の問いにヒントが見つかると思い参加を決めました。
↓イベント情報はこちらをご参照ください jasst.jp
会場まで移動・会場の雰囲気
当日は新横浜駅から新大阪駅まで新幹線で移動し、午前9時開始の基調講演に間に合うよう、やや早めに会場へ向かいました。 朝食は駅で弁当を購入し、車内で簡単に済ませました。
会場に到着すると、すでに多くの参加者が集まり、資料を確認する姿やブース準備を進める様子が見られ、想像していた以上に本格的で活気のあるイベントだと感じました。
イベントは9時から17時まで複数のセッションで構成されており、各セッションの間には休憩時間が設けられていました(2セッションごとに1回)。 開始前の会場全体は重苦しさはなく、比較的カジュアルで、参加者同士が自由に雑談できる雰囲気でした。
休憩時間には周囲のブースを巡ろうと考えつつ、先に到着していた弊社メンバーと合流し、席に着きました。

記憶に残るセッション
全15件の講演・セッションの中から、特に印象に残った1つのセッションをご紹介したいと思います。
実践!実例マッピング!うまく実施するためのチーム作り
本セッションでは、新機能開発において仕様が曖昧なまま進んでしまうことによる課題と、その解決手法として「実例マッピング」が紹介されました。
実例マッピングは、以下の4つの要素で構成されます。
- ユーザーストーリー
- 実例(具体的な使用ケース)
- ルール
- 質問
実施の仕方は以下の3段階で行われます。
- 機能の理想的な形をユーザーストーリーとして定義し、その後、具体的な利用例を列挙します。
- プロジェクトオーナー(PM)はその実例を確認しながら、妥当性を判断し、認識のずれがある部分を明確にしていきます。
- 議論の中で「こうした方がよい」と合意した内容は【ルール】として整理し、その時点では結論が出ないが確認が必要な事項は【質問】として残します。
上記の過程を関係者と共に進めることで、製品仕様が漸進的に具体化され、共通認識が形成され、結果的に作業の手戻りを減らすことができるという点が強調されました。
また、実例マッピングを効果的に実践するためのポイントとして、
- 関係者を積極的に巻き込み、チームとして議論すること
- 企画の初期段階で実施するほど効果が高いこと
が挙げられました。
実際、私自身も「もっと早い段階でPMと実例ベースで話しておけばよかった…」と思わされた経験が何度もあります。 開発者同士だけで設計を進めてしまい、後になって「ここは考慮できていなかった」「このケースは想定していなかった」と気づくことが少なくありませんでした。
だからこそ、実例マッピングを初期段階から取り入れることで、こうした認識ずれを早めに発見し、結果的に手戻りを減らせるのではないかと強く感じました。
ワークショップ体験
今回のJaSST'25 Kansaiでは、講演セッションに加えてワークショップにも参加しました。
ワークショップでは複数名の参加者でグループを構成し、与えられた課題に対して意見交換やディスカッションを行う形式で進められました。 特に印象的だったのは、「QAアクティビティカード」と呼ばれるカードを用いた進行方法です。 参加者それぞれが、課題解決に有効だと思われるQA手法が記載されたカードを選び、それをもとに議論を展開していくというものでした。
私自身はテストに関する知識は足りないと思っていましたが、 カードに書かれた内容を一つひとつ確認しながら考えることで、自分なりに「これは有効ではないか」と思える意見を形にすることができました。 グループ全員が自分の意見を積極的に話し合う雰囲気であったため、すごく楽しかったです。 イベントはテスト関連の知識が足りない人も参加しやすい設計になっていた点も非常に良いと感じました。

まとめ・総括
参加前は多少の緊張もありましたが、実際に足を運んでみると、会場は想像以上にカジュアルで開かれた雰囲気でした。自然な形で参加者同士が挨拶を交わし、名刺交換を行いながら交流できたことも印象的であり、特にワークショップでは終始リラックスしつつ、心から楽しめる時間を過ごすことができました。
今回の参加を通じて、「QAエンジニアとは何か」という当初の疑問に対して、 QAエンジニアはプロダクトとして世に出せる品質へと導く、欠かせない役割を担っているという結論に至りました。
とりわけ、生成AIを活用した開発が当たり前になり、バイブコーディングによってコード量も速度も飛躍的に増えている現在では、 “AIが生成したコードをそのまま製品として提供して問題ないのか” を見極める視点と基準が、これまで以上に求められているためです。
一方で、「QAエンジニアが開発者に何を求めているのか」という点については、明確な答えを出せず、今後の自分自身の課題として引き続き考えていきたいテーマとして残りました。
今回のJaSST'25 Kansaiへの参加は、自身の視野を広げるとともに、QAおよび開発に対する考え方を見直す貴重な経験となりました。 次回はテスト分野に限らず、技術全般を扱う展示会やカンファレンスにも積極的に参加してみたいです。
今回の記事が、少しでも皆さまの気づきや学びの一助になれば幸いです。 ここまでお読みいただき、ありがとうございました。


















