この記事はチームスピリット アドベントカレンダー2019の20日目の記事です。 adventar.org
TeamSpirit Singaporeでプロダクトマネージャーとして奮闘しているNinoです。
最近インタビュー記事を書いてもらいました。
それが気づいたらSlackのemojiにされてました。愉快なメンバーと楽しく働いています。
さて、プロダクトマネージャーとしてまだまだ勉強中の私ですが、今回は先日公開されたプロダクトマネジメントのTrends & Benchmarks Report 2019というレポートを読んでよりPMという職をより深く理解していきたいと思います。
レポート発行元、Product Management Festivalについて
このレポートの発行元はProduct Management Festivalという、世界的なプロダクトマネージャーを支援している組織で、スイスのチューリッヒに本拠地があります。 GoogleやFacebook、ATLASSIANのPMの方々も所属しており、現在はヨーロッパ中心に活動していますが、最近シンガポールなどのアジアでもカンファレンスを開催して勢いがあります。 日本ではまだ恐らく全くの無名ですが、1月に弊社で日本初のイベントを開催する予定です。 teamspirit.connpass.com ちなみに、この記事を書いてもいいかと問い合わせたところ快諾してくれました!(※無断転載ではないので悪しからず。) 日本にもこれから広めていきたいですね。
レポートについて
このレポートはPM Festivalが今年実施したアンケートをもとに作成されています。
(私も回答しました。)
それでは中を見ていきましょう!
PM歴
回答者がどれだけのPM歴を持っているか。
先輩たちから学ばないといけませんね。
キャリアパス
PMになる前はどのような職に就いていたか。直前の職は何か。今のジョブタイトル。
自分のようなエンジニア出身が10%しかいないのは思ったより少ない。
プロダクトマネジメントの成熟度
回答者の組織でプロダクトマネジメントがどれだけ成熟しているか。
コラボレーション
他の職種とどれだけうまくコラボレーションできているか。
BAとうまくやれているという回答が3割しかないのは意外でした。
PMの役割と価値
組織の中でPMという職がどのように認識されているか。
自分もPMの責務は広くて境界もあいまいな部分が多いなと感じています。
これはあるあるの悩みっぽいですね。
PMのスキルと価値
どのようなスキルが大事と思うか。一番の責務は。
(グラフ右)PMが感じている責務は次の3つが群を抜いてますね。1,プロダクトのビジョンとストラテジー、2,プロダクトの要件管理、3,ロードマップとリリース管理。
プロダクトビジョン
固めるのではなく、常に状況に合わせてアップデートしていくのが重要ということですね。
プロダクトの成功とPMの評価
プロダクトの成功をどう計測するか。成功は誰に帰属するか。PMの人事評価。
(円グラフ)一方で、それらの指標はPMの個人的な評価にも使われるかは半々のようです。
フレームワークと手法
プロダクト開発に利用している手法。それらの満足度。
(グラフ右)しかしながら、それらを満足に運用できているのは45%に留まっているが分かります。スクラム運営の難しさが表れているのかなと思います。
PMにとってのチャレンジ
PMにとってのチャレンジTop3。プロダクトに影響のある課題。
業務
メインで取り組んでいてる仕事。主な成果。優先順位の付け方。
PMでありながら、実作業としてはプロダクトに関する仕事に一番多くの時間を割けていないというのが現状のようです。
(グラフ右下)優先順位の付け方の結果も非常に面白く、大半の人が「経験と直感」でやっていると回答しています。
仕事の満足度
PM職に必要だと思う要素。満足度(レート)。満足度(ステータス)。転職志望度。
(円グラフ右上)45%の人が「ワードワークだが楽しい」と回答しています。これはPMになるための一つの資質かもしれませんね。
PMの採用
直近6ヶ月のPMの採用予定。PMの採用方法。PMの採用難易度。
(グラフ右上)驚くことに、採用の一番の手法はリファラルで60%となっています。これは日本に比べるとかなり高い割合ではないでしょうか。
おわりに
といわけで、ざっと2019年のPM Trends & Benchmarksを見てみました。
まだまだ勉強中の私ですが、共感できるところ、興味深いところが多くありました。
みなさんも、少しはPMに興味が湧いたり、理解が深まったりしましたでしょうか?
英語のレポートですが、全然難しくないのですべて見たい方はこちらからどうぞ。
ちなみに、2020年もこのアンケートは実施されます!PMの方はぜひ参加してみてください!
(この件で連絡した際に、Product Management Festivalから「日本語に訳すの手伝ってくれないか?」と言われたのでもしかしたら日本語Ver.もできるかもしれません。がんばります。)