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テスコンU-30で準優勝した話

※この投稿はチームスピリット Advent Calendar 2022の16日目の投稿です。

こんにちは。QAエンジニアの橘です。

2022年9月17日(土)に開催されたテスコンU-30クラス決勝戦において、弊社チームスピリットのQAチームメンバーで構成されたチーム「つよつよなりたいはんぺん」が4チーム中2位の準優勝を受賞いたしました。

テスコン(テスト設計コンテスト)とは何かという話や、予選成果物提出までの内容についてはこちらの記事を参照: teamspirit.hatenablog.com

今回は予選通過後から決勝戦までのあらましと、決勝戦の様子、およびテスコンを終えての感想を書いてみたいと思います。

予選通過後から決勝戦まで

予選成果物提出後、無事予選を通過したとの発表がありました。

喜びも束の間、決勝戦に向けての準備開始になります。

テスコンU-30では予選結果発表から約2ヶ月後に決勝戦となっていましたが、予選通過後から1ヶ月ほどの間に決勝戦で使用するプレゼン資料を作成して提出する必要がありました。

また、予選成果物に対して審査員から多くのフィードバックをいただいたのですが、それを元に成果物を修正して再提出すると再度点数付けがされることとなっていました。

そのためプレゼン資料の作成の傍ら、予選成果物の修正を行いました。

予選成果物へのフィードバックとしては、全体的に個々の成果物や成果物の間の関連性についての説明が不足しているというようなものでした。そのため、最初に成果物を作成した時点では明示的に書いていなかったことや考慮不足だった点を修正成果物に盛り込みました。

また、フィードバック内容について審査員と直接会話できるフィードバック会が開かれました。自分達が考えていなかったことや、成果物をより良くするにはどうすればいいかといったお話を聞くことができ、とても勉強になりました。

修正成果物を提出してから本番までの間にも、プレゼンの持ち時間15分を測りながら発表練習をしたり、当日は質疑応答の時間もあるので想定質問を用意したりと決勝戦に向けて準備をしていました。

決勝戦の様子

決勝戦では、15分の持ち時間で成果物の内容をプレゼンし、その後5分間の質疑応答を行います。

このプレゼンの巧拙によって加点がなされ、再提出した成果物の評点と合わせて最終的な点数が決定します。

当日は予定していた内容を15分以内で話し切ることができ、また質疑応答もなんとかこなせたと思います。練習しておいてよかったです。

以下にプレゼン資料の一部を引用します。

テスト設計のアピールポイント

各テストプロセスでの強みを強調しました

テストの実行範囲・実行時間を示す

プレゼン資料の全体はテスコン公式サイトでご覧いただけます。

発表と並行してJamboardで審査員や視聴者が質問やコメントをできるようになっていました。好意的なコメントもいくつかいただけて嬉しかったです。

結果発表と講評

全4チームの発表の後審査結果が発表され、我々のチームは準優勝となりました。

その後の講評や、コンテスト終了後にチーム別にいただいた審査コメントをいくつか挙げたいと思います。

  • (成果物1: テスト要求分析の成果物で示している)テスト観点が具体的でテストケースになっているため見落としが出てしまう。抽象度を上げて、全体像を把握することを意識してほしい。
  • (テスト実行において)優先度が低いものを除外して本当にいいのか。除外することのリスクを下げることを考えてほしい。
  • テストアーキテクチャーを多面的な視点で表現しているのは良いが、テストアーキテクチャー全体で伝えたい事が何なのか分かりにくくなっていた。
  • いくつかのテストケースが期待結果不明となっており、現状のままでは第三者にテスト実行を依頼出来ない状態になっている。

いただいた講評については、今後の業務に活かしていけたらと思います。

テスコンを終えての感想

決勝戦終了後にチーム内で振り返りを行い、メンバー同士で感想を出し合いました。以下感想の一部です。

  • テストプロセス全体を実践的に学ぶには良い機会だった。特に第三者から意見・評価を頂ける貴重な機会だった。
  • 最初想像した以上に、長くてタフなコンテストだった。(※半年以上活動していた)
  • (チーム外の)先輩方からのアドバイスはもっと貰ってもよかった。
  • 去年までのテストベースは組み込みソフトウェアの仕様書であったが、今年はスマホアプリの仕様書であった。テストベースの種類によってテストの考え方が変わることが分かった。
  • テスコンU-30クラスは、自ら動けるチーム(時間に余裕がある等)であればコストパフォーマンスの良い研修になると思うので、若手QAの研修としてオススメできる。

予選成果物作成から決勝戦まで長い時間でしたが、準優勝という結果を残せてよかったです。初めの頃は成果物作成の難しさに尻込みし、やり切れるかどうか不安もありましたが、最終的に決勝戦のプレゼンまで終えることができてホッとしています。

テスコンを通して、QAやソフトウェアテストの世界の広さや奥深さを知ることができました。また他のチームの発表を聞いていて、いろんな考え方や手法があることが分かって興味深かったです。

まだまだ勉強すべきことはありますが、予選の記事でも書いたいようなテストプロセスの理解についてはそれなりに達成できたのかなと思っています。あとはテスコンで得た知識を実際の業務に活かしていければと思います。