みなさんこんにちは。PDチームの松田 (id:a-matsuda) です。
今回は、チームスピリットでプロダクトデザインを担当している横内 (id:ts_yokouchi) が発起人となり、1/31(水)に開催した勉強会「デザイナーミーツエンジニア」の様子をレポートします!
本イベントではデザイナーとエンジニアの協業に焦点をあて、様々な角度から議論を深めました。登壇側だけでなく参加者の方々も質疑応答や懇親会を通して、「コラボレーション」について存分に語り合う会になりました。記事後半には、参加者された方々に回答いただいたアンケートより、参加者のみなさんがどう協業に取り組んでいるかについてもまとめています。
おかげさまでたくさんの方に参加ご応募いただき、当日は50名強ほどの方にご参加いただきました。デザイナーとエンジニアの割合は4:5くらい(その他の職種の方もご参加いただきました)となりました。
当日のハッシュタグの様子はこちらです。
Lightning Talk
(発表順)
「頑張らないシステム亅吉川 雅彦さん
まず最初のLTは、吉川さん。 課題や問題があるときには、視点を変えて、根本から変えられないか考える。そのときに重要なのは頑張って解決するのではなく、頑張らずに解決すること。 デザイナーとエンジニア間の頑張らないシステムとは?事例を交えてのお話でした。
デザイナーとエンジニアの関係性だけでなく、様々なテーマの課題や問題の解決を考えるときに、重要な考え方だと思いました!
「共有地点DOKO」たじま ちはるさん
デザイナーとエンジニアの共有地点、DOKO?DOKO、DOKO?と私は興味津々でした。
たじまさんのお話はデザイナーとエンジニアだけでなく、ディレクターとエンジニアの関係性でも共感できる部分があります。もっと言うと開発や制作の現場だけでなく、チームで仕事をしていくときの基本のようにも感じました。
発表の中で紹介されたクリエティブブリーフ、さっそく弊社でも活用して次期製品見直しを行っています!
「チームをかえていくこと そして、泥臭さについて亅横内宏樹
いい感じにデザイナーとエンジニアが協力し、開発の真ん中にデザインがある、そんな開発のかたちを作っていきたい。チームに変えていくために横内がチーム内で取り組んだこと、そして変わりつつあるチームは今など、熱い内容のトークでした。
一人からでも、チームに変化を及ぼせることを体現してくれた横内が、人知れず取り組んでくれていたことも知れる、興味深い内容でした!!
「エンジニアから考えるデザインチームビルディング」大木 尊紀さん
大木さんの会社ではエンジニアとデザイナーがどのように歩み寄りを見せているのかをリアルに公開してくれました。
印象的だったのが、デザイナーとエンジニアが一緒になって、お互いがやりやすい方法を考えるということ。 結果的にデザイナーがエンジニアの開発フローやツールに乗ることを決めたそうですが、チームの皆が腹落ちしながら改善を進めて成果に繋げているところがすごいなぁと思いました!
パネルディスカッション
LT登壇者の方々(横内のぞく)と元デザイナーでエンジニアのナユさんを交え、モデレーターとして弊社の山崎 (id:dackdive) による進行でディスカッションが行われました。パネリストの方々には「さっくばらん」に喋っていただき、現場の抱える悩みを根本から語らう時間になりました。
話し合ったテーマ
募集時にあつめたアンケートから以下のテーマをいただいてディスカッションを行いました。
- 作業分担時にこじれないために気をつけていること
- 作業に入る前のスケジュールの立て方
- 外部のデザイナーとの付き合い方
- 仕様書はどのようなものを用意していますか?
- お互いの伝え方で気をつけていること。
- 失敗事例と改善案
- お互いに知っていてほしいこと
印象に残った話
箇条書きになりますが、語られた話の中で私は以下のような内容が印象に残っています。
- わからないことはわからないままにしない
- わかっている人がわかっていない人に伝えることが自然にできるチームづくり
- 目的やゴールをチームで共有する、デザイナーとエンジニア間だけでなく!
- デザイナーは、どうしてそのデザインにするのかの意図や理由を明確に伝えられることが必要
- エンジニアもデザインの観点で、デザイナーにフィードバックできないといけない。エンジニアもデザインを学ぶべき
- デザイナーを会議に呼んでくれ!
LTの中でも繰り返し出てきた「プロジェクトおよびお互いの意図」共有するということがパネルディスカッションの全編を通じて話されていたように思います。
アンケート
当日回答をお願いしたアンケートでは、ブログへの掲載可否を記載していただきました。載せても良いと言っていただいた内容をまとめて掲載いたします。
全体の感想
大まかには以下のような感想をいただくことができました。
- 参考になった、いろんな意見が聞けた
- コミュニケーションの大切さを再確認した
- お互いの考え方の違いを実感できた
- お互いを知ることの大切さ
- 運用に入る時の体制づくりについても聞いてみたい
協業のための取り組み
「今協業のためにとりくんでいること・これから取り組もうと思っていることはありますか?」という質問に対して、かなりのボリュームかつ内容も多岐にわたる回答をいただきました。そのまま掲載させていただきます。
コミュニケーション
- 意識していませんが、毎月プレミアムフライデーやっています
- エンジニアさんは、仕様決定やデザイン上のチャレンジなど「できれば巻き込まれたくないに違いない」と勝手に思い込んでいたので、これからは巻き込んでいこうかなと思いました。相談することで自分の勉強になる。という部分など、本当にそのとおりだと思うので
- コミュニケーションや認識のすり合わせの場を設けたい。社内勉強会を行っていきたい
- フリーランスだと自分の作業工程の前後がどうしても見えにくい(それでいて、そこをおさえておかないと良い仕事ができない)勉強会やコミュニケーションをとれる機会を利用して各工程の意見をひろうようにしている
- お互いの歩み寄り
- 職種の垣根をなくすこと
- 一緒にランチをとるとか、まずは業務以外の部分で共有できるところが増やせると良いなと思います
- エンジニアだけでなく他部署とのやりとりでデザイナーとして最大限取り組めることを考えたいと思います
- 困っていることがないか?というふうに声をかける
- パネルディスカッション的なミーティングや会議をしてみたいと思います
- ツール導入の教育コストがチーム内でとれない状況があり、ツール導入時の効果を想定して話し方工夫しました
- まずは社内のデザイナーさんとコミュニケーションを取ることから始めたいです
- その人の立場になって、考えた上で話すこと
- 自分のスキルをあげること、自分がいちばん下っ端だからと発言をすることに抵抗があるので、スキルを上げたいと思っていたけど今回参加して上下関係無くコミュニケーションをまず取ろうと思った
お互いのことを知る
- 相手と相手の仕事の学習
- デザイナーですがフロント側の勉強をはじめました。完全分業ですが知っていて損はないです
- コーディングの勉強、実際にprotを作って実装依頼をしている
プロセス・設計・ツール
- Atomic Designについてデザイナーに打診した
- デザインのレビュー環境を整える
- デザインレビューをプロダクトに関わるメンバーが気軽に参加できる環境作り
- 意見であった「ルールをつくらない」が腑に落ちた、コミュニケーションベースで
- Zeplinの使用
- 現状→レビュー会、社内報などなど、特に成果を可視化することで信頼構築のフェーズ
- 目標→ペアデザイン
- 企画〜開発まで協働している。目的や指導のすり合わせをことあるごとに行い目指す場所を一致させている
- マニュアル、手順書のドキュメント化、ルール化をすすめています
- デザイナーももっとエンジニアの業務に関わっていけるような仕組みづくり。働きかけ
- 情報共有、手順や効果などのドキュメント作成
- すべてのレイヤーに首をつっこむ
- 首尾一貫できる(Director → Designer → Frontend Engineer)ツール導入を検討しています
その他
- 意欲的に今回のようなイベントに顔をだしている
- 自分がディレクションすれば基本的に協業すると思っています
- デザイン系の本の布教
まとめ
「みんなはどうやっているんだろう」という疑問への回答、関係性をよりよくするために一歩前進する方法など、参加した人が何か一つは持ち帰ることができる勉強会だったのではないでしょうか。
私自身は、エンジニアやデザイナーとして最前線で開発をしているわけではないのですが、チームや自分以外の周囲の人との関係性を考える上でのヒントをもらえたような気がしています。
懇親会では「他の職種との協業についても話を聞きたい」「もっと具体的なもっと具体的な役割など細かいところが聞きたい」などといった声も聞かれました。デザイナーミーツエンジニア第2弾 Deep Dive が楽しみですね!!
チームスピリットでは定期的に勉強会を実施しています。ぜひ次回も楽しみにして下さい!