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パートナーオフィスアワー「アプリケーションライフサイクル管理 と Salesforce DX」にゲスト出演しました!

こんにちは、プロダクトディベロップメントチームの倉谷(id:a-kura)です。

AWS Summit Tokyo の期間中のとある2018年5月31日(木)に初回配信、2018年6月13日(水)に再配信されたパートナーオフィスアワー(構築力)Webinarにゲスト出演させていただきました。お呼びいただき、ありがとうございます。

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テーマ

  • アプリケーションライフサイクル管理 と Salesforce DX
  • Salesforce DX 事例

株式会社セールスフォース・ドットコムの川畑さんから米国で発表された資料を説明していただき、株式会社フレクトの齋藤さんから実際に Salesforce DX を実戦投入した話を共有していただきました。

私は昨年の Salesforce World Tour Tokyo で Salesforce DX について発表させてもらった経験からコメントさせていただきました。

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資料


Salesforce DX とは

Salesforce の考える Developer Experience を高めるための機能や仕組みの総称です。 Salesforce World Tour Tokyo で発表させていただいた内容を見ることができますので、Salesforce DX について知りたい、チームスピリットでどういった開発を行っているか知りたい、という方はぜひご覧ください。

teamspirit.hatenablog.com

どんな内容

アプリケーションライフサイクル管理 と Salesforce DX

まず、セールスフォース・ドットコム社の川畑さんから、アプリケーションライフサイクル管理のリファレンスアーキテクチャ、各種 Sandbox、Scratch Org をどのように利用していくか、変更を本番組織に反映させる方法について紹介いただきました。

リファレンスアーキテクチャのポイントは、ソース駆動開発では Scratch Org、宣言型開発では変更セット、メタデータを利用して反映するようにしているところです。どちらかに寄せるのではなく、適所適材で使い分けて両方使っていく方式が推奨されています。宣言型開発では組織ごとに依存する設定も多く、一から組織をソースコードをもとに設定し直す Scratch Org は得意とする分野ではないので、当然の選択なのかもしれません。

Salesforce DX 事例

次に、フレクト社の齋藤さんから Salesforce DX を開発に利用した事例を3つ発表してもらいましたので、大胆に要約してみました。

  • チーム開発するためにはソース駆動開発に切り替えるとよい
  • Scratch Org でブランチごとの環境を作成できるので、開発者同士や顧客とのレビューがスピードアップする
  • 外部連携がある場合は、固定で開発用に連携先環境を用意するか、外部連携が必要な開発は Sandbox で実施する

2つ目の事例では、昨年の Dreamforce で紹介のあった Scripting DX を利用して、ソースコードの自動同期を実現します。同じソースコードを同時に複数人で編集してしまうとコンフリクトが起きてしまいますが、うまく分担できていれば、効率的にソースコードを管理できそうです。

Salesforce DX を利用するためにはビジネス組織で有効化する必要があります。環境ハブと比べるとパーミッションを与える権限も限定的なので、利用しやすいと思います。こういった事例が出てくることで、Salesforce DX を活用した開発が加速していくとよいですね。

まとめ

Salesforce DX を導入していくにあたって、どのような使い方、運用をすればよいか、だんだんとドキュメントやベストプラクティスが集まってきています。

Salesforce DX のキラーコンテンツの1つである Scratch Org を利用した事例も増え、Salesforce DX を扱うための設定ファイルなどを揃えたテンプレートもあり、Salesforce DX に関するブログ記事なども増えてきています。

プロダクトを開発している会社としては、パッケージング 2.0 がどうなるか気になるところです。次の Dreamforce では何か動きがあるとよいですね。Salesforce DX 自体の完成度も上がってきていますので、次の Dreamforce あたりではブレイクしてくるかもしれません。

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