こんにちは!
みなさん、品質もりもりあげていますか?(謎
チームスピリットデベロッパーブログ初登場のQAエンジニア角(id:naomi-s)です。
今回は弊社シニアQAエンジニアの生井(id:riririusei99)が登壇した、
『サービス品質向上しナイト ~みんなでテスト!10年続くチームと品質~』のイベントをレポートします!
サービス品質向上しナイト ~みんなでテスト!10年続くチームと品質~とは?
株式会社ウィルゲート様がいろんなテーマでエンジニアのための勉強会・イベント『Hacker's GATE』を開催されており、 今回は”品質”をテーマに、「組織」として品質向上に取り組む 3 社の発表とパネルディスカッションをする、というものでした。
小さなチームのうちは「個」の力で賄えていたソフトウェアの品質担保のプロセスが、組織の拡大に伴って属人化していしまい均一ではなくなってきた……そんな悩み、あると思います。
今回のイベントでは「組織」として品質向上に取り組む 3 社に発表・パネルディスカッションをしていただきます!(Conpassより)
1.ウエディングメディアを支えるQAチームの取り組み
トップバッターは株式会社ウエディングパークの 斉藤 健太さんです。
斉藤さんは同社にエンジニアとしてジョインされたあとQA部門を立ち上げ、現在はエンジニアマネージャ兼QAマネージャをされているということでした。
同社のQAチーム立ち上げ前には、
- サービス拡大による不具合の増加
- ナレッジが蓄積できない
- 改善しなければいけない危機感
という開発の課題があったそうです。 この中で今回は1の課題への取り組みについてお話いただきました。
サービスが拡大するにつれ機能の増加や仕様の複雑化が進むことで、メンバーの「機能の把握度」や「仕様の理解度」が開発品質を大きく左右する状況となったため、 サービス仕様理解を深めることが大切!と様々なアクションを実施されたそうですが、そのひとつがなんと仕様の理解度を計測するための筆記テスト!それも役員まで含めた全社員に行っているとおっしゃっていました。
工夫ポイントとしては、筆記テストにすることで仕様の理解度を定量的に把握できるようにしただけでなく、障害分析に基づいて問題を作成することで社員の納得感が生まれるようにしたそうです。その結果、仕様や影響範囲を知っておかなければいけないという危機感がメンバーにうまれ、開発・テスト時の影響範囲漏れが減少した効果があったとか。
このような開発の課題に対する様々な施策の結果、最終的な成果はなんと障害発生率が(障害件数の減少により)前年度の半分に減ったのこと!すごい! (これには参加者の皆さんからも、おお!という声がもれていました)
2.品質向上に向けた組織改革と成功失敗例
続いては、今回のイベントを企画された株式会社ウィルゲートの鶴飼 吉行さん。 執行役員 兼 開発グループ ゼネラルマネージャー 兼 開発グループ ソリューションユニット マネージャーの鶴飼さんが、同社の品質向上のための組織改革についてご説明くださいました。
同社は2つの事業に対して3プロダクトがありそれぞれの事業フェーズが異なることから、求められるプロダクト品質が異なるという状況の中で、 開発チームとしての課題としては大きく以下の3つがあったそうです。
- エンジニアのキャリアパスがない
- 組織としてナレッジを蓄積する場所がない
- 品質という言葉でくくってはいけない問題(品質ってなに?という状況)
これらの課題のうち手として、事業部と紐付かない横断的組織である開発本部を発足させたとのこと。
その結果、開発本部発足1年後には新技術の導入による開発の生産性の向上・エンジニアのキャリアが多様化し、成果としては障害件数が1/3にまで減少したそうです。
一方で、事業フェーズの違いやピンポイントすぎるものなどの理由で横展開出来なかった、上長が組織ラインとセクションラインで2重になり意思決定が割れた、などの失敗もあったということでした。
このような経緯を踏まえ昨年は
- 開発側から研究開発の提案実行
- 他事業部との共同R&D
- バグが混入しづらい仕組みづくり(アーキテクチャを刷新)
- 技術の見える化(スキルマップと評価を策定し、見える化した)
などに取り組まれたとのことでした。
まとめとしては、品質向上に向け組織改革を進めるには『まず自社が求めていることとエンジニアができることを明確化すること』、つまり事業フェーズにあわせて品質というものを分解することが必要、そしてその後に事業に対してコミットできるようにする必要があるということでした。
3.チームスピリットにおける品質保証の仕組み
最後の事例は弊社の生井から、チームスピリットにおける品質保証の仕組みについての発表でした。
まずは、チームスピリットが目指す未来のQA組織の説明から。 大きく『継続性・再現性』と『適応』の2つを達成したいということでした。 一見相反するようなこれら2つはそれぞれ、
- 継続性・再現性:サービス開発に終わりはない。全体感を意識した仕組みを作る(属人化させない)←ルール・戦術
- 適応:チームの変化や適応できる余力をもつ←得意な分野で勝負する
ということを意味しており決して相反するものではなく、チームとしてベースとなるルールや戦術を共有しつつ、品質向上のために個々人の得意な分野を活かすという在り方を提案していました。
その後、現在のチームスピリットのスクラムの特徴について説明を行いつつ、スクラム×QAについて熱く語りました。 様々な工夫などの紹介が、多くの方の気づきにつながることができたようです。
パネルディスカッション
休憩を挟んで行われた登壇者3名によるパネルディスカッション。 事前に参加者アンケートから選ばれた質問を登壇者に回答していただきました。
その前に、このイベントの参加者の属性を簡単に調査すると、
- エンジニア:約半数
- QAエンジニア:約1/3
- PM:1割程度
- その他:数名
そして、自社にQAチームがある方はおよそ半数でした。想像より少なかったので、開発エンジニアの兼務もしくはこれから立ち上げを検討している方々が多かったのでしょうか。
いくつかの質問に真剣に回答、ときにはパネラーからパネラーへ質問するというシーンもありました(笑)
イベント終了後は生井の乾杯のかけ声で懇親会も開かれ、ピザをつまみつつ皆さん交流を楽しんでいました。 生井に多くの方が声をかけてくださり、様々な話ができたようです。
イベント後の様子
イベント後は全パワーを使い切っていた生井。 翌日に感想を聞いてみました。
『チームスピリットのQAチームはスクラムに寄り添って活動していることを紹介できたと思います。
沢山の人に興味を持っていただけたので、今後も発信できればと思います。
発表については社内でのリハーサル・当日の運営などたくさんの協力がありました。
結果として、喜んでもらえる勉強会になったので会社のメンバー・運営の方には感謝でいっぱいです。』
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